学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)
そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。
でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。
前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
「最新FOMC結果って意外に身近 」についてです。
目次
・はじめに
・2022年1月のFOMC結果概要 : これから金利が上がっていく見込みです
・おまけ:パウエル議長の記者会見
・おわりに
はじめに
最近の経済状況は色々と騒がしい感じですね。インフレや利上げ、ウクライナ情勢などの地政学状況などなど、ちょっと先が見通しにくい状況が続いています。ただ、こんな時こそじっくりと各種情報を見ていくことが大切ですし、娘たちが大きくなったら「意外に楽しいんだよ」って少し伝えてみようと思っています(多分、つまらないので、聞いてくれないと思いますが… 笑 )。
今回は、アメリカのインフレや金融政策(最近は利上げ)について考える上で最も大切な情報の一つである最新FOMC結果について、原文やパウエル議長のインタビューについてゆる〜く解説してみます。少しでも楽しんでくださると嬉しいです!
(画像出典元:FRB公式サイト)
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20220126a.htm
2022年1月のFOMC結果概要
2022年1月のFOMC結果概要
日本にも大きな影響を与えるアメリカの各種情報はしっかりと公開されています。そして、アメリカ人の皆様の住宅ローン金利などにも大きな影響を与える金融政策の方向性についても、FOMC(federal open market committee:連邦公開市場委員会、年8回開催)という重要な会議の会議結果がしっかりと公表されているんです。
新聞やニュースなどで「米国のパウエル議長が〇〇と述ベた」といった紹介をされますが、今回ご紹介するような公開情報からの記事であることが多いです。新聞やニュースでは数行・数秒での紹介となってしまいますが、意外に詳細が大事だったりしますので、今回は1月に開催されたFOMCの結果について、ご紹介しますね。
(まず最初に、ざっくりとゆるく解説すると
「経済や雇用は順調です!ただ、インフレとなっていることが気になるので、利上げが適切かなって考えています。あと、今は金融緩和を続けているけれど、そのペースを抑えていく予定です。ただ、経済などの状況はしっかりと監視しながら対応していくから安心してくださいね。」
という感じです。もっと威厳ある説明ではありますが笑)
詳細:概要の全文って、どんな感じ?
こちらは、めちゃくちゃ詳細ですが、公開された声明全文をざっと和訳してみたものです。「ふ〜ん、こんな感じの内容が公表されているんだね」という感覚で、さらっと眺めてみて下さればと思います。「金融政策」と聞くと小難しくて、とっつきにくい印象を持ってしまいますが、意外に簡潔で分かりやすい説明なんです♪
(後日、議論内容詳細の細かな議事録も公開されます。こちらの方が個人的には楽しいのですが、こちらは詳細でマニアックです笑)
=====2022年1月のFOMC結果概要、全文和訳(意訳)=====
経済活動と雇用の指標は引き続き強化されています。 パンデミックの影響を最も受けたセクターはここ数ヶ月で改善していましたが、最近のCOVID-19感染急増の影響を受けています。
ここ数ヶ月、雇用の増加は堅調であり、失業率は大幅に低下しています。 パンデミックと経済の再開に関連する需給の不均衡は、インフレ率の上昇に寄与し続けています。 経済と米国の家計や企業への信用の流れを支援するための政策措置を部分的に反映して、全体的な財政状態は依然として緩和的です。
経済の進路は、ウイルスの経過に依存し続けています。 ワクチン接種の進展と供給制約の緩和は、経済活動と雇用の継続的な増加とインフレの減少をサポートすることが期待されています。 ウイルスの新しい変異を含め、経済見通しに対するリスクは残っています。
委員会(The Committee)は、長期的には2パーセントの割合で最大の雇用とインフレを達成しようとしています。 これらの目標を支持するために、委員会は、フェデラルファンド金利の目標範囲を0から1/4パーセントに維持する(the federal funds rate at 0 to 1/4 percent)ことを決定しました。
インフレ率が2%をはるかに上回り、労働市場が堅調であるため、委員会は、フェデラルファンド金利の目標範囲を引き上げることがまもなく適切になると予想しています(the Committee expects it will soon be appropriate to raise the target range for the federal funds rate.)。
委員会は、純資産購入の月次ペースを引き続き削減することを決定し、3月上旬にそれらを終了させます。 2月以降、委員会は、国債の保有を月額少なくとも200億ドル、住宅ローン担保証券(agency mortgage‑backed securities)の保有を月額少なくとも100億ドル増やす予定です。 連邦準備制度による継続的な証券の購入と保有は、引き続き円滑な市場機能と緩和的な財政状態を促進し、それによって家計と企業への信用の流れを支援します。
金融政策の適切なスタンスを評価する際に、委員会は、経済見通しに対する入ってくる情報の影響を監視し続けます。 委員会は、委員会の目標の達成を妨げる可能性のあるリスクが発生した場合、金融政策のスタンスを適切に調整する準備ができています。 委員会の評価では、公衆衛生、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、および財政的および国際的な動向に関する情報を含む、幅広い情報が考慮されます。
金融政策行動への投票は、議長のJerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; James Bullard; Esther L. George; Patrick Harker; Loretta J. Mester; and Christopher J. Waller。 Patrick Harkerはこの会議で代替メンバーとして投票しました。
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おまけ:パウエル議長のインタビュー
この声明はこちらのようにインタビュー動画も公開されます。ここではパウエル議長がしっかりと説明してくれた上で、メディアからのインタビューも受け、その内容も公開されています。(今回株式市場が一瞬荒れましたが、このインタビューでの質疑が少し不明瞭な箇所があったことも要因の一つとされています。パウエル議長、一言一言に息をつけなくてはならないので、大変ですね…)
画像出典元:FRB公式サイト、動画は以下FRBサイトから閲覧することができます。
おわりに
今年はインフレと利上げには特に振り回されそうな一年なので、米国金融政策もこんな形でたまに詳細含めて見ていこうと思います。
とてもマニアックな内容にも関わらず、最後まで読んで下さり、大変ありがとうございました。
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https://3shimaipapa.com
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