「私たち夫婦と4姉妹のこども達が、幸せに暮らすことができる家」
そんな家を建てるために、家族で色々と相談しながら、学びながら、「家づくり」と本気で向き合ってみました。紆余曲折ありましたが、様々な幸運にも恵まれながら、満足いく家づくりができました。
これから家を建てる方と一緒におしゃべりするような感覚で、ちょっとした経験や、個人的にとても参考となった情報、少し後悔したことなど、色々と書いてみようと思います。
参考になることや、面白いと感じて下さることがあると嬉しいです♪
目次
・はじめに
・積水ハウスの最新単価は?
・おまけ:地主さんってお金持ち(笑)
・おまけ:売上過去最高。なぜ?
・おわりに
はじめに
YouTubeなどで「積水ハウスの見積公開します!」といった動画を見かけることがありますが、ちょっと注意が必要だと感じています。
なぜなら、最近は資源価格が高騰しているので建築単価も上昇しているのですが、多くの見積公開動画やブログは少し古くて、現状よりも安い金額のものが多いためです。
・では、何を見れば建築単価が分かるの?
そんな時に頼りになるのは、会社が株主向けに公開している最新情報です。
「私達はこの金額で、この原価で販売しているので、ちゃんと利益が出ています。株主の皆様安心して下さいね」と言うために、最新の建築単価を毎回しっかり公表してくれています。
前置きが長くなりすみません(笑)
では、本題の最新建築単価について⇨
積水ハウスの最新単価は?
4,558万円でした
こちらのように公開されています。
(画像出典元:積水ハウスIRサイト
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/ir_document/2022/2022_kessan/s20221208.pdf
2021年度実績の4265万円よりも約300万円も高くなっていますね。
・なぜ、価格が上がっているの?
積水ハウスさんが暴利ということではありません(笑)
下の資料の通り、積水ハウスさんの戸建請負ビジネスの利益率は少し下がっているため、最近の資源高騰影響が反映されていると考えられますね。むしろ、お客さまのために、身を削っている状況にいるようです。
・平均価格は分かったけど、実際にはどのくらいの金額で買えるのかな?
積水ハウスさんは、主に3種類の価格帯に商品を投入しているため、高価格帯住宅が平均金額を少し上振れさせている可能性もありますが、
今回の4558万円という金額を見ると、積水ハウスさんとしての平均的なおうちを建てる場合は4000-4500万円ほどかかると考えて良さそうなことが分かりますね。
(そして、もう少し深読みしてみると、利益率が少し下がっているため、高付加価値で利益率の良い商材を購入してもらいたいという気持ちは強いと思います。そんな視点で見積もりを見てみても良さそうですね。少しお高いオプションは見積に入っていると思います(笑)
以前、積水ハウスさんのブランド戦略について、ちょっとしたブログを書きました。ご興味あれば、ご覧いください!)
おまけ:地主さんってお金持ち(笑)
ちなみに、賃貸住宅の平均単価も載っています。その価格は驚きの1億3864万円で、昨年から約1200万円も高騰しています。
地主さんって、やはりお金持ちですね(笑)
そして、建物金額が上昇しているということは、その費用を回収するために家賃も上昇してしまうことが分かります。これからは、住居費用が上がってしまいそうですね…
最後は積水ハウスの経営状況概要です。お時間ある時にどうぞ。
おまけ:売上と利益が過去最高。なぜ好調なの?
2022年2~10月期の連結決算としては、売上高も営業利益も純利益も過去最高でした。
とても順調ですね。なぜこんなに好調なのか、少し細かな情報をみていきます。
・海外ビジネスが絶好調
売上高は4割以上増え、営業利益は約8割も増えています。特にアメリカの住宅ビジネスが伸びていることが分かります。
最近の積水ハウスさんは海外投資を増やしていて、Chesmar Homes M&Aなど子会社も増えているため、その投資からの業績貢献が伸びています。
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/ir_document/2022/2022_kessan/p20220609.pdf
日本は少子高齢化が進んでいて、人口も減少しています。なので、継続的に成長するためには海外のビジネスでも強くなる必要はありますね。
ただ、今のアメリカは一気に金利が高くなり、住宅ローンの金利も高くなっていることから、住宅市場が急激に冷え込んでいます。日経新聞の記事によると、積水ハウスさん自身も24年1月期は一定の調整が入ると見込んでいるそうです。
海外ビジネスの状況、今後も注目ですね。
おわりに
最後はかなり脱線してしまいました、すみません!
少しでも楽しいと感じてくださった箇所がありましら嬉しいです。
今回もありがとうございました。
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