学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)

そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。

でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。

 

前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
アメリカのインフレ、これからどうなる? 」についてです。

目次

 

・はじめに

・最新FOMC(5月)

・最新米国雇用統計(4月)

・おわりに

はじめに

先日、アメリカの金融政策を決定する会議(FOMC)が開催され、その結果が5/4に公開されました。結果公表後、米国を中心として株価が大きく乱高下し、日本でも多くの新聞がトップニュースとして扱いましたね。

 

・FOMCって、なんでそんなに注目されているの? 
・経済に大きな影響を与えるって、どういうこと?

 

将来、私の子供達がちょっぴりニュースに興味をもった時に、家の中で解説するような感覚で、のんびりと紹介させてください。

お時間あるときに、読んでくださると嬉しいです(^^)

最新FOMC(5月)〜アメリカの金融政策、これからどうなる?〜

【ちょっと前置き:FOMCって?金融政策って?】

 

詳しい方は飛ばしてくださいね(笑)

 

FOMC (Federal Open Market Committee) とは、アメリカの金融政策を決定する会合です。「金融政策」って、なんだかとっつきにくい響きですが、ざっくりとは「金利」と「お金の供給量」等を動かすことです。

 

金融政策は各国の政府も関わっていますが、中央銀行の果たす役割がとても大きく、各国の中央銀行が責任を持って自国がインフレやデフレになりすぎないように見張ってくれています。
(アメリカの中央銀行制度は少し特殊で、金融の安定以外に、雇用の安定も目指して行動されています。ちょっとややこしいですが、ここがちょっぴり面白いところでもあります。後で、面白いと感じる理由に触れますね。)

 

 

【2022年5月のFOMC:結論】

前置きが長くなりました。では、なぜ5月のFOMCが注目されていたか、そしてその議論結果を見ていきますね。

 

今回は、中央銀行制度が動かすことができる「金利」「お金の量」を共に大きく転換させる可能性があると考えられていたため、多くの方が注目していました。そして、実際に事前に想定されていた通り大きく政策を転換することとなりました。金利は0.5%高くすること、そしてお金は6月1日から絞っていくことが示されました

 

 

【脱線:日本にいながら、臨場感たっぷりの情報を得ることができます】

 

上のような結論だけだと、ちょっと味気ないですよね。うちの娘達が大きくなった頃でも、ここで完全に興味を失ってしまいそうです(笑)ここからは、ちょっと脱線しながら、もう少し深く見てみますね。

 

 

実は、FOMCの情報は広く公開されていて、FRBのパウエル議長がFOMC後に行う記者会見・質疑応答もビデオを見ることができます。やはり一次情報の方が楽しいので、少し紹介させてください♪

 

 

【実際の声明文って、こんな感じです】

このような形で、会議結果がしっかりと公開されます。アナリストなどのプロフェッショナルの皆様とも、基本的には情報を得るタイミングは同じなんです。ちょっと意外ですよね。

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画像出典元:FRB公式サイト

https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20220504a.htm

 

少し原文を見てみますね。

金利に関する箇所:

the Committee decided to raise the target range for the federal funds rate to 3/4 to 1 percent

 

金利(FFレート)を0.75-1.00%に引き上げることが明記されていますね。通常の引き上げペースは0.25%なので、今回の0.5%引き上げはそれよりも2倍も速いんです。今はアメリカのインフレが凄まじいので、金利を上げてその影響を緩和することが狙いです。

 

(0.5%の利上げって、ちょっとピンとこないですよね。少し仕組みは違うのですが、例えば家や車のローン金利がいきなり0.5%も上がったら冷や汗モノですよね。そして、これからドンドン上がると言われたらクラクラしてきます笑。それほどインパクトある決定なんです。)

 

 

お金の量に関する箇所:

the Committee decided to begin reducing its holdings of Treasury securities and agency debt and agency mortgage-backed securities on June 1, as described in the Plans for Reducing the Size of the Federal Reserve’s Balance Sheet that were issued in conjunction with this statement.

 

今までは、経済を支えるために金融緩和(中央銀行が多くの債権を購入し、お金を市場に供給する)を続けていましたが、今回は金融引き締めを行うことが宣言されました。これまで増やしてきた保有資産を、これからは減らしていきます。金融の逆回転が始まることが見えてきましたね。

 

 

【記者会見も動画で見ることができます♪】

 

下の写真のように、パウエル議長がFOMC結果概要を説明し、その後メディア等の担当者から質問を受けます。

WiFiルータ Softbank E5383

画像出典元:FRB公式サイト

https://www.federalreserve.gov/mediacenter/files/FOMCpresconf20220504.pdf

 

【ちょっと細かく:インタビューの見どころ】

今回のFOMCでは、当初から「0.5%の利上げがあるだろう」とされていましたが、一部の皆さまは「インフレが厳しいので、もしかしたら0.75%の利上げもあるかも…そうなると経済への影響が心配だ」と想定する人もいました

 

なので、皆さんの関心は「0.75%の可能性が議論されていたのか?」という点で、まさにその質疑もありました。パウエル議長の回答としては以下回答でした。

 

 

75 basis point increase is not something the committee is actively considering. What we are doing is we raised 50 basis points today. And we said that, again, assuming that economic and financial conditions evolve in ways that are consistent with our expectations, there’s a broad sense on the committee that additional 50 basis increases should be on, 50 basis points should be on the table for the next couple of meetings.

 

 

多くの方は、この回答を聞いて「0.75%上げることは、あまり真剣に話されていなかったんだな。一安心だ」となりました。

(ただ、「actively considering」されなかっただけなので、ちょっとは議論・意識されていたとも見えましたが…それほど、アメリカの今のインフレは危機的なんです。)

 

 

脱線だらけでしたが、経済・金融の最先端の議論を、自宅から見られるって、ちょっと面白いと感じています♪

 

 

ここまで読んで少し気になるのは、「では、これからの経済や金融政策って、どうなりそう?」ですよね。少し見てみますね 

最新雇用統計(4月)

5/6に下の写真のようにアメリカの最新失業率などが含まれる「雇用統計」が公表されました。結論としては「ものすごく良い雇用状況」でした。

 

WiFiルータ Softbank E5383

出典元:BIS公式サイト

https://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm

https://www.bls.gov/news.release/pdf/empsit.pdf

https://www.bls.gov/charts/employment-situation/civilian-unemployment-rate.htm#

 

 

非農業部門の就業者数は前月から42万8000人増え、失業率は前月と同じく3.6%でした。この「3.6%」という数字は、50年ぶりの低水準なんです。

 

良すぎる雇用状況って、実はマイナス面もあるんです。

雇用状況が良すぎるので、企業は高いお金を払わなくては人を雇うことができず、給料が増え続けています。給料が増えると、その人たちが生産・提供するモノ・サービスの値段も上がり、インフレがドンドン加速してしまいます…

 

 

【脱線:実際のデータはこのような感じです】

 

米労務省の統計局は、データを分かりやすく公開してくれています。例えば、今回の失業率だと、以下のようなグラフをWEB上で簡単に作ることができます。

WiFiルータ Softbank E5383

とても便利ですね。そして今回の雇用状況がとんでもないスピードで良くなったことが分かります。ただ、グラフを見てわかる通り、この回復はちょっと急すぎですね。急すぎる変化がインフレを加速させている要素もありそうと、感じられるグラフでした。こんなグラフをワンクリックで作ることができます。便利ですね♪

 

 

このような雇用状況を見る限り 「アメリカのFRBは雇用はあまり気にせずに金利をしっかりと上げ、インフレ退治に邁進できそうだな…」 なんて想定することができますね。(あ、もちろん、投資をされる際には自己責任でお願いしますね。何の責任も取ることはできませんので、ご了承ください笑)

おわりに

脱線しすぎの長文、大変失礼しました。

 

少しでも「ちょっと面白いかも」なんて感じてくださる箇所がありましたら嬉しいです。

 

今回もありがとうございました!

過去のブログ記事はこちら
https://3shimaipapa.com

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